インセンティブ制度

AIエージェントと人間が共に動く時代へ。Xactly CEOが語る、営業パフォーマンス管理の次なる進化

2026年6月10日

世界は常に変化し、新たな機会を生み出し、イノベーションへの扉を開き続けています。営業パフォーマンス管理(SPM)もまた、これまでに何度も進化を遂げてきました。そしてその変化のたびに、先見の明ある人たちが変化を形にしてきました——世界が落ち着くのを待つのではなく、自ら動くことで。

変化を受け入れた人たちが、変化を形作る。他の人がまだ動くかどうか迷っている間に、彼らはすでに動き出している。そういう人たちが——「変革の担い手(Agents of Change)」です。

そして今、AIエージェントが登場しました。これらのエージェントは、あなたの隣で働き・あなたの意思決定を加速させ・これまでには不可能だったスケールで変革を推進します。しかしこのテクノロジーは、それを指揮する人間の力によってのみ、真に強力になります。

営業報酬プランを設計している人。なぜチームが目標を達成できないのかを問い続けている人。すべてのデータを整理し、重大なビジネス判断を下す人。

その専門性は、代替不可能です。だからこそAIはそれを置き換えない。増幅させるのです。

AIがチームの動き方・意思決定の仕方・ソフトウェアの開発方法さえも再形成しつつある。それは事実です。しかし、テクノロジーは方程式の一部に過ぎません。調査が示す数字は明確です。

実際の変革を生み出すうえで、AIアルゴリズムそのものが担うのは約10%。データとテックスタックが20%。そして残りの70%——本当にすべてを機能させるかどうかを決めるのは、人・プロセス・変革を管理する能力です。

だから私たちが「変革の担い手」と言うとき、それはスマートなツールによって力を与えられ、ようやくビジネスが求めるスピードで動けるようになった、コントロールを握る人たちのことを指しています。

AIの転換点:エンタープライズ採用率50%から88%へ

長年にわたり、私たちはオートメーション・システム・プラットフォームにインテリジェンスを組み込んできました。しかしまた、世界が変わり、インテリジェンスへの認識もそれとともに変わりつつあります。

一度立ち止まって問いたいと思います。私たちは本当に「インテリジェンスとは何か?」という問いに共通の答えを持っているでしょうか?あるいは、その意味が継続的に進化している可能性に合意できているでしょうか?

インテリジェンスの定義は変わったと私は思います。その変化に対する認識を更新しなければ、昨日のツールで今日の問題を解こうとしてしまうリスクがあります。

この議論の枠組みを更新することが重要なのは、この3年間でAIの進歩に代表される新しい形のインテリジェンスが劇的な成長を遂げているからです。

エンタープライズ組織におけるAIの採用は緩やかな上昇曲線ではなく、ほぼ垂直の急上昇でした。長年50%で推移してきた採用率が、2022年以降に急速に伸びています(McKinsey「State of AI」レポートより)。

  • 2023年:55%
  • 2024年:72%
  • 2025年:88%

そして企業はAIを使うだけでなく、62%がすでにAIエージェントをスケールさせています。エージェントはアシスタントとは異なります。自律的に計画し・行動し・実行できるシステムです。この変化を受け入れている企業は先行し、埃が落ち着くのを待っている企業はすでに遅れを取っています。

世代ごとにインテリジェンスの定義は変わってきました。そしてその定義が変わるたびに、変化とともに動いたチーム・文化・組織が優位に立ちました。動かなかった者は取り残されました——能力が劣っていたからではなく、間違った枠組みで問題を解こうとしたから。

営業報酬の進化の歴史

営業報酬はこれまでにも何度も進化してきました。レベニューインテリジェンスのシフトのたびに、インセンティブ報酬の運用方法に反映されてきました。その進化を認識し、ともに動いた人たちは組織にとって不可欠な存在になりました。

1990年代〜2000年代初頭:「正確な計算」の時代

インテリジェンスとは、正しく計算することを意味していました。どうすれば営業コミッションを正確に計算し、すべての担当者に期日通り正しく支払えるか。スプレッドシート・手動の計算式・ストレスフルな四半期末——それが当時の現実でした。

2000年代中盤:「唯一の真実」の時代

インテリジェンスとは、単一の真実の源泉(a single source of truth)を持つことを意味しました。営業報酬がスプレッドシートからプラットフォームへ移行した時期です。ようやくデータを見え、パフォーマンスを追跡し、結果を監査できるようになりました。単純な計算を超え、数字が何を語っているかを理解し始めた時代です。

2000年代後半〜2010年代初頭:「スケール」の時代

インテリジェンスとはスケールを意味しました。自動化によってルールベースのエンジンが数千の計算を秒単位で処理できるようになりました。クオータの割り当て・プランの配布・支払い処理がシステム化・反復可能になりました。報酬チームは事後対応の管理者から、より戦略的な存在へと変わりました。

2010年代:「人間行動の設計」の時代

インテリジェンスとは、人間の行動を理解しそのために設計することを意味しました。正確さだけでなく、モチベーションが問われるようになりました。どうすれば報酬プランとインセンティブが担当者に「正しいものを・正しい顧客に・正しいタイミングで」売らせるか。報酬は単なる計算ではなく、戦略的なレバーへと進化しました。

そして今、次の進化が始まっている:セールスオーケストレーション・インテリジェンス

今日の課題は、まったく新しいものです。管理対象の組織はもはや人間だけではありません。人間の担当者がいます。AIエージェントがいます。そしてどちらを測定するかによって、パフォーマンスの見え方はまったく異なります。

人間は、認められること・競争・絶好のタイミングで発動するアクセラレーターに反応します。AIエージェントは反応しません。

あなたには、両方を指揮できる人間とシステムが必要です。これは小さなシフトではありません。あなたの仕事が本質的に何を求められるかの根本的な変化です。

今日のインテリジェンスとは、オーケストレーションを意味します。オーケストラとは何かを考えてみてください。一つの楽器ではなく、多くの楽器の集合です。それぞれが自分のパートを演奏します。しかし全体を指揮する人がいなければ、音楽にはなりません。ただの騒音です。

私たちの業界では、それは「指揮する力」を意味します。人間の担当者とAIエージェントが混在するチームをまたいで、どのレバーをいつ・なぜ引くかを判断する——ひとつの目標、収益のために。

SPMからSPO(営業パフォーマンス・オーケストレーション)へ

営業パフォーマンス管理(SPM:Sales Performance Management)は、今日のほとんどのプラットフォームが行っていることを表しています。事後的に営業パフォーマンスを計算し・記録し・報告すること。「Management(管理)」という言葉は、すでに起きたことをコントロールすることを示唆しています。

営業パフォーマンス・オーケストレーション(SPO:Sales Performance Orchestration)は、根本的に異なるものを表しています。SPOとは、収益ライフサイクル全体を通じて、リアルタイムに戦略を指揮し・整合させ・実行すること。「Orchestration(オーケストレーション)」という言葉は、次に何が起きるかを動かしていることを示唆しています。これは、単に呼び方を変えたという話ではありません。まったく異なる仕事の話です。

そして、あなたのツールがまだ準備できているかどうかに関わらず、それがあなたに求められている仕事です。

それがまさに収益パフォーマンスに必要なもの——オーケストレーションです。テリトリー・クオータ・報酬設計・フォーキャスティング。5つの別々のツールではなく、一つの統合されたパフォーマンスとして。

オーケストレーションには、もうひとつ重要な意味があります。AIエージェントを指揮すること——人・データ・プロセス・システムを縦横につなぐ、デジタルな同僚たちを束ねることです。

最適化は既存のものを改善し、自動化はタスクを実行し、インテリジェンスは意思決定を支える。そしてオーケストレーションは、そのすべてをひとつにまとめて収益というアウトカムを生み出します。

あなたが「変革の担い手」だ

進化のあらゆる段階が、変化とともに動いた人たちを報いてきました。最初にスプレッドシートから脱却した人たち。同業他社より先に自動化した人たち。CROに言われる前に行動のための設計を始めた人たち。彼らは不可欠な存在になりました。

これが、またそのような瞬間です。問いはもはや、オーケストレーションが営業報酬の未来かどうかではありません。あなたが自分の組織でそれをリードする人になるかどうかです。

あなたは、単なる管理者でも担当者でもありません。

あなたは、収益を動かすオーケストレーターです。

報酬は行動を形成し、行動は収益を動かします。プランを設計するとき、あなたはフォームを埋めているのではなく、会社がどう成長するかを決めています。すべてのアクセラレーター・すべての閾値・すべてのSPIF(特別報奨金)は、戦略そのものです。

あなたは、変革を実現するオーケストレーターです。

会社が新しい市場・新しい製品・新しいGTM(Go-to-Market)モーションへとピボットするとき、それを現実にするのはあなたです。CROでもCFOでもなく、あなたです。報酬プランに反映されるまで、戦略は実際には動かないからです。

あなたは、AIエージェントを率いるオーケストレーターです。

この仕事の未来は、人間の判断がインテリジェントなシステムを指揮することにあります。インサイトを浮かび上がらせ、計算を実行し、異常を検知するAI——そのすべてをどう使うかを判断するのは、あなたです。これは役割が縮小するのではなく、むしろ広がることを意味します。

Xactlyは、そのような「変革の担い手(Agents of Change)」としてのあなたを支援するために作られています。レベニューエンジンを、記録するシステムからアクションを生み出すシステムへと進化させましょう。

Xactlyの「Fleet of Agents(AIエージェント群)」は、Xactly自身のエージェント・お客様のエージェント・パートナーのエージェントという3つのレイヤーが、一つのプラットフォーム上で連携して機能します。これが、営業パフォーマンスのオーケストレーションなのです。

ーArnab Mishra, Chief Executive Officer

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