営業計画

「AIを使う」から「AIで成果を出す」へ。2026年の営業・収益成長の実装ポイント

2026年1月27日

2025年は、テクノロジーのブレイクスルーと働き方の変化が同時に押し寄せた1年でした。自律的に動くAI(いわゆるエージェント型AI)が企業のオペレーションを再定義し、さらに関税などの外部環境がグローバル市場の前提を揺さぶる——まさにジェットコースターのような状況です。

その流れを受けて、2026年は「勢い」だけでなく「実装と定着」が進む年になります。ここでは、来年ビジネス/レベニュー領域のリーダーが特に意識すべきトレンドを整理します。

1. AIは人を置き換えない。人の成果を“引き上げる”

AIが話題になり始めた頃、「人がAIに置き換えられるのでは?」という議論が先行しました。ですが実際に見えてきたのは、AIは人を代替するより、“人の成果を増幅する”ときに最も大きな効果を発揮するということです。

たとえば営業の現場でAIが担うのは、「商談をクロージングすること」ではありません。むしろ、

  • 管理・事務作業の負荷を減らす
  • いま必要なインサイトをリアルタイムで示す
  • 営業担当者がより戦略的に、より“人間らしく”顧客との関係構築に集中できるようにする

といった役割です。

この変化は、意思決定のあり方も変えます。経験や勘に頼った判断から、データに裏付けられた判断へ。リーダーも現場も“見えている情報の精度”が上がるため、「いつものやり方」で押し切るのではなく、より確度高く動けるようになります。

その一方で、AIが広がるほど重要になるのが検証責任です。AIが出した結果をそのまま使うのではなく、出力の妥当性を確認し、正しい意思決定に落とし込む力が求められます。2026年は、AIに支えられた営業担当者(AI-augmented seller)が高い成果の“新しい標準”になっていくでしょう。

2. エージェント型AIは「次のフロンティア」へ

2026年に向けて最も勢いがあるのが、エージェント型AIの流れです。単発の自動化(オートメーション)から一歩進み、複数ステップの業務成果を、人の介入を最小限にして自律的に完了する方向へ進化しています。

先進的なベンダーは、単なる機能追加ではなく「ソフトウェアの作り方」「顧客体験そのもの」を変え始めています。たとえば、簡単な指示(プロンプト)から、営業現場向けのアプリケーションを構築・展開できるAIエージェントのように、“実行”まで担う世界観です。

ポイントは、人が都度ツールを操作しなくても、AIが目的達成までの段取りを組み、必要な作業を進めること。これが本格化すると、レベニュー組織の生産性は一段上がります。

3. AIは「独立したツール」ではなく、営業プロセスの“見えない基盤”になる

2026年、AIは「使う/使わないを選ぶ追加機能」から、営業ライフサイクル全体を支える埋め込み型の知能レイヤーへ移行します。
つまり、AIが“前面に出る”というより、むしろ、

  • ワークフローの裏側で自動的に整合を取る
  • システム間のつなぎ役になる
  • チーム間の受け渡し(ハンドオフ)を減らす

といった形で、見えないところで精度とスピードを引き上げる方向です。

これにより、手作業の往復やボトルネックが減り、データの一貫性も上がります。結果として、企業はより「予測可能」で「機動力のある」運営ができるようになります。AIは、組織をより先読みできる状態へ近づけていきます。

4. 職場のあり方と生産性の再定義

テクノロジーだけでなく、私たちが働く「職場」そのものも進化を遂げます。

  • ハイブリッドワークの成熟
    • リモートワークかオフィスかという対立軸は消え、双方が等しく尊重されるハイブリッド環境が定着します。リーダーは物理的な場所よりも、チームがいかに「意図的な繋がり」を持ってコラボレーションできるかに注力します。
  • 成果主義へのシフト
    • 生産性の測定基準は「何時間働いたか」ではなく、「どのようなビジネスインパクトを与えたか」という測定可能な成果へ完全に移行します。
  • 継続的な学習の文化
    • AIを効果的かつ責任を持って使いこなすために、組織全体で学び続ける姿勢が不可欠となります。2026年のリーダーにとって、社員のAIリテラシーを高めるための文化を醸成することは、最優先事項の一つとなるでしょう。
  • コラボレーションが生まれる場の設計
  • コミュニティ感をつくる仕掛け
  • 意図的なつながり(intentional connection)を支える制度や仕組み

に注力するようになります。

まとめ:2026年は「AIを使う年」ではなく、「AIで成果を出す年」

2026年に起きる変化は、AIの“新機能”の話というより、意思決定・実行・働き方の前提が切り替わる話です。

  • AIは人を代替するのではなく、人の成果を引き上げる
  • エージェント型AIが、実行まで自律的に担う
  • AIは営業プロセスの「見えない基盤」になり、ハンドオフを減らす
  • ハイブリッドワークが前提となり、場づくりと制度設計が重要になる
  • 生産性は“時間”ではなく“成果”で測られるようになる

収益を伸ばすには、AI導入そのものよりも、AIを組織運用に定着させ、意思決定と実行を速く・正確にすることが鍵になります。

「AIの話題は多いが、どこから着手すべきか悩んでいる」「売上データをアクションにつなげたい」——そんな方は、XactlyのAI搭載レベニュー・パフォーマンス・ソリューションを検討してみませんか。貴社の状況に合わせた進め方も含めて、ぜひご相談ください。

関連情報

資料一覧を見る